STAX Spirit S3
#日記 #2023年 #11月23日 2023年11月-23 02:13
#日記 #2024年 #6月3日 2024年6月-3 00:6 エージングは済んでいるので、更新
#オーディオ #ヘッドフォン
Edifier のBluetoothヘッドフォンである STAX Spirit S3が、アマゾンのブラックフライデーセールで約36000円で販売されていたので、購入した(アマゾンやEdifierのオンラインショップでは、その後も、たびたび、同一価格でセールされていた)。
このヘッドフォンは、5万円以下の比較的安価なクラスながら、低音の響きがハイエンドのスピーカーに似てるということで、購入した。
音質は、手持ちの有線のヘッドフォンと比べた場合、音源がCD音質であれば、比べ物にならないほど STAX Spirit S3の方が音が良く、お値段以上の音が再生される。比較対象とした有線のヘッドフォンは、1万円台で購入したAKG K612 PROで、RME ADI-2 DAC FSを介してアナログに変換した音を聴いている。
Sprit S3は、音のバランスが良く、音色も、低音から高音域まで自然である。低音域は、20〜40Hzを再生するとしており、確かに、かなりの低音まで伸びて再生しており、35Hzの低音がしっかり再生されている。全体的に、解像度が高く、より自然な音として再生される。
中高音は、ちょっと軽い。これに対して、AKG K612 PROの方が濃密と感じるものの、ちょっとウザく、Spirit S3の方が自然な音がする(特にクラシック音楽では顕著)。
明らかな欠点は、ハイレゾ音源のビットレートをフルに活かせないこと。特に私がPCオーディオとして使っているMacは、LDACに対応しておらず、Bluetooth接続だとビットレートが最大24bit/44.1kHzに制限されるので、DAC内蔵のヘッドフォンアンプから有線でつないだAKG K612 PROに及ばなくなってしまう。
とはいえ、実際に使ってみると、私の手元環境での、ワイヤレスヘッドフォンの使い勝手はとても良い。
まず、いつの間にか我が家にはBluetooth接続可能な音源が増えていて、どれにもつながるので、便利。PCオーディオに使っているMacBook Proだけでなく、iPhoneはもちろん、動画再生用のAmazon FireStickや書斎のChrome book、寝室のEcho Dot。唯一、TV放送の音声をBluetoothデバイスに出力出来ないのだが、そこはあまり気にならない。
スピーカーだと、スピーカーのそばにいないと聴けないが、家事その他の立ち仕事をしながら音声を聴けるのが、なかなか楽しい。私が借りている3LDKの賃貸住宅の中では、どの部屋に移動しても音声が途切れない。深夜も安心して音量を上げて聴ける。(正直言うと、私はそんなに大音量で鳴らさないので、深夜でもスピーカーで聴くことが多いのだが、時々、音量を上げたくなるときがある。)
旅先にも持ち運んでみたが、(電車の中では周囲への音漏れが気になるものの)音楽に没頭できる。これは思った以上に快適だ。バッテリー持続時間が公称80時間というのも素晴らしい。今では、旅先のお供として、このヘッドフォンは欠かせない存在となっている。
ノイズ・キャンセリングは、あればあったで重宝する、特に語学学習の場合に。でも、音楽を聴く場合には、自宅にいる場合も、出先でも、外部からの音を逃すつもりはない(そこまで音楽に没頭したくなるのは稀だ)ので、ノイキャンの優先度は高くない。なので、Spirit S3 の機能構成は私のニーズにすごくマッチしている。
私は、普段ヘッドフォンを使わず、スピーカーを通して音を聴いているので、ヘッドフォンにあまりお金をかけたくない。音場の広さや解像度の高さで、Spirit S3を超えるヘッドフォンもあると思うが、3万円台でこの音質と利便性を享受できるのは、素晴らしいことだと思っている。